医学的アプローチにより問題症状の改善、治癒に導く

 歯科領域の様々な疾患は、時として日常の生活を脅かすものです。たとえば、歯痛、食事困難などの症状は身体的、心理的に苦痛なだけではなく、通常の社会生活そのものを困難なものにしてしまいます。また、こうした問題症状は歯や周囲組織の疼痛などに見られるような器質的に異常な病態や、それに継発して惹き起こされる咀嚼障害などの機能障害といった疾患の枠に限られたものではなく、たとえば歯の色調や歯列といった審美的要件における障害感として自覚される場合も少なくありません。
 すなわち、問題症状とは様々な価値観や生活歴を持つ個々人が生活の中で自覚される障害感であり、その内容はきわめて個人的なもので多岐に渡ると言えるでしょう。 

 次に、歯科的な疾患の特徴に目を向けると、たとえば、う蝕症や歯周病においては、その罹患率の高さが示すように、誰もが罹った経験のあるような非常にポピュラーな疾患であるということがいえます。日々の臨床においても歯科的な治療履歴のない方に遭遇するのは稀であり、その反面、主に病院口腔外科で取り扱われるような生命予後に大きく関わるような病態に遭遇することも稀です。
 
 以上のようにみていくと、歯科的な疾患や問題の多くは非常に多くの方々が経験する生活の質に密着した問題であるということが言えます。
 当院では、こうした問題症状を取り除き、一刻も早い「健康的な日常生活」の回復を目指すことを目標にします。